<金銭管理>電子マネーを知る③ 東京デジタルキャリア 就労支援ログ
日本銀行の2021年の発表によると、2020年における電子マネーの決済額は6兆342億円。電子マネー発行枚数も4億4,786万枚にのぼり、国民1人あたり平均3.6枚を保有していることになります。
電子マネーの特徴
①決済処理のスピードが早い
近距離での無線通信技術で電子データをやり取りするため、専用端末に一瞬タッチするだけで決済が完了。
②18際未満も利用OK
審査がなく18歳未満でも利用可能です。
また、数百円程度の発行手数料やデポジット(預かり金)を除けば、年会費が原則不要でローコストで、利用できる。クレジットカード一体型は審査があり、年会費の発生の場合もあり。
③精算方法が3種類ある
前払い式(プリペイドタイプ):事前にチャージし、その範囲内で買い物に利用
利用者があらかじめ電子マネーにチャージすることから始まります。その後、買物をして電子マネーを利用すると、加盟店には電子マネー発行会社が加盟店にその金額を支払います。
後払い式(ポストペイタイプ):ひも付いたクレカ分とあわせて代金が請求
クレジットカードと同じしくみです。後払いを可能にするためにはあらかじめ銀行口座を登録しておく必要があります。利用者が電子マネーで決済すると、その金額は電子マネー発行会社が加盟店に支払います。この時点で買物自体は完了しますが、支払いはまだ完了していません。支払いの際は、一定期間の利用額がまとめて利用者に請求され、利用者は決められた日にその金額を口座引き落としで支払います。
デビット型:決済直後に銀行から自動引き落とし
デビット型の電子マネーは、電子マネーで決済すると決済直後に銀行から支払った分が自動で引き落とされる仕組みになっています。銀行にある分だけを利用するのでクレジットカードのように使いすぎてしまう心配はなし。
電子マネーとは?
現金を持たずにお買物ができる「電子化されたお金」です。
専用のカード(または、それに相当するスマホアプリ)に金額分をチャージすることで使えるようになります。
基本的に電子マネーは発行会社と支払い方式によって特徴が異なります。
クレジットカードとは?
クレジットカードは、後払いでお買物のお支払いができるカードのことです。
クレジットカードの決済システムは、
・クレジットカード会社がユーザーの代わりに支払いを済ませる
・クレジットカード会社は、後から一括してユーザーに請求する
というものです。
プリペイドカードとは?
プリペイド(pre=事前に、paid=支払った、支払済)カードはあらかじめお金をチャージ・入金して、その額面の商品やサービスを購入することができるカードのことです。
「使い切り型」チャージができず繰り返し使用はできない
例:図書カード/QUOカードなど
「チャージ型」チャージして繰り返し使用できる
電子マネー決済の種類
交通系電子マネー
交通会社が発行する電子マネーです。SuicaやPASMOが代表的な電子マネーで、電車やバスなどの乗り降りのスムーズさ、自動販売機やコンビニエンスストアなど利用可能な場所が多いことが特徴です。
Suica(スイカ)
JR東日本が発行しているICカードです。
北海道から沖縄まで、Kitaca、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、PiTaPa、SUGOCA、nimoca、はやかけん、icsca、odecaの各エリアにおける鉄道・バス等で利用が可能です。
モバイルSuicaを使えば、カードタイプのSuicaを持っていなくても発行ができます。
PASMO(パスモ)
2007年にサービスが開始された、株式会社PASMOが発行する交通系ICカードです。Suica同様、事前にチャージした金額に応じて電車を利用したり、買い物をすることができます。
また、クレジットカードに紐づけることで、オートチャージ機能を利用することができます。Suicaと相互利用が可能。
流通系電子マネー
流通系の電子マネーは、コンビニなどの小売店や通信販売で利用することが前提の電子マネーです。
ポイントが付与され、ポイントを貯めると加盟店舗での支払いに利用できるのでお得に利用できることが特徴のひとつ。
WAON(ワオン)
イオンリテール株式会社が発行しているICカードです。主にイオングループの商業施設を中心に導入されており、その他にもファミリマートやマクドナルドなど全国73万ヶ所以上で利用が可能です。
nanaco(ナナコ)
株式会社セブン&アイ・ホールティングスが発行する電子マネーで、ポイントカード機能やQUICPay機能も搭載されています。
楽天Edy
楽天Edyはタッチ決済に対応したプリペイド型電子マネーで、事前にチャージしておくことで現金と同様の使い方ができます。
クレジットカード系電子マネー
クレジットカードを連携させて利用するもので、現金をチャージする必要がありません。電子マネーと紐付いているクレジットカードが利用され、後日クレジットカード会社から請求される仕組みです。
iD
iDは、クレジットカードやデビットカード・プリペイドカードに加え、メルペイとLINE PayのQRコード決済に対応しています。支払い方法は、チャージ不要のポストペイ型とチャージされた金額だけ使用できるプリペイド型、即時引き落としのデビット型から選択できます。
QUICPay
QUICPayは、QUICpayやQUICpay +が表記された、全国173万ヶ所以上の店舗で利用できる非接触型の決済方法で、クレジットカード・デビットカード・プリペイドカードに対応しています。
QRコード系電子マネー
スマホアプリとクレジットカードを連携させて利用することができ、スマホだけで決済が完了します。
PayPay
PayPayは、キャッシュレスの中でトップクラスのユーザー数と加盟店数を誇るQRコード決済です。チャージ方法はクレジットカード、銀行口座、現金、ギフトカードに加え、softbankのサービスに付随したヤフオク!の売上金やソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いなど、独自のチャージ方法を設けています。
d払い
d払いは、NTTdocomoが提供しているQRコード決済です。NTTdocomoの利用者は特別な手続きなくd払いの決済サービスを利用できるほか、NTTdococmoの電話料金と合算して支払うことができます。
楽天ペイ
楽天ペイは、楽天ペイメント株式会社が提供している決済サービスで、QRコード決済とオンライン決済を利用できます。チャージ方法はRakuten card、楽天銀行、フリマアプリ「ラクマ」の売上金、の3種類です。
電子マネーには様々な種類があり、それによって使える場所や使い方が異なり、現金を持ち歩かなくてもよくなります。
その利便性とは別に、色んなカードが出ている為、管理も大変になりやすいので自分に合うのはどれなのかしっかり把握は必要です。
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