パニック障害・不安障害・適応障害とは? 東京デジタルキャリア 就労支援ログ (TDC member writing)
ストレスの感じ方は人によって違いはあるものの、そのまま放置すると、神経失調、機能失調、心身症など身体の病気として発現し、生活や仕事(学業)に支障をきたすことがあります。
ここでは、近年増加傾向にある不安障害・パニック障害・適応障害について、それぞれの要因や症状、周囲の理解や普段から気を付けておきたい事などに触れていきたいと思います。
「不安障害」というのは、精神疾患の中で、不安を主症状とする疾患群をまとめた名称です。
毎日の生活の中で、不安になることは誰にでもあります。
でも、その不安が行きすぎてしまうと、毎日の生活に支障をきたすようになります。このように、行き過ぎた不安を感じるようになった状態を「不安障害」と呼びます。
〇要因 | 不安障害の原因は、まだ十分には解明されていません。
かつては心理的要因が主な原因であると考えられてきましたが、近年の脳研究の進歩により、心因だけでなく様々な脳内神経伝達物質系が関係する身体的要因があるとする説が有力になってきています。 |
〇主な症状 | 不安は誰でも経験するものですが、はっきりした理由がないのに、あるいは理由があってもそれと不釣り合いに強く、または繰り返し起きたり、いつまでも続いたりするのが病的な不安です。 |
〇家族や周囲の人の対処法 | ・まずは話を聞き、不安や症状のつらさを理解する
・休息も大切だが、期間や状況に応じて活動を促す ・症状を理由に無理な要求には、歯止めをかけ、少し距離をおく など
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〇普段から気を付けておきたい事 |
・現実的な問題を片付ける ・悩みについて周囲の信頼できる人に話す ・自助グループに参加する ・リラックス法を学ぶ ・運動をする など
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不安障害の一つで、突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作を起こし、
そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。
〇要因 | 原因は完全にはわかっていませんが、以下の要素が関わっている可能性があります。
・遺伝的な要因(不安症の家族歴など) ・環境(外傷的出来事の経験やストレスなど) ・精神的な気質 ・身体的な状態 ・重要な人間関係の破綻や生命を脅かす災害への遭遇や、環境的なストレス など |
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〇主な症状 | パニック障害は、パニック発作から始まります。はじめはパニック発作だけですが、発作をくりかえすうちに、発作のない時に予期不安や広場恐怖といった症状が現れるようになります。また、うつ症状をともなうこともあります。
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〇家族や周囲の人の対処法 | パニック発作は、患者さんにはどうにもコントロール出来ない発作で、死ぬほどの恐怖を体験するものです。
周囲の人たちも、ゆっくり見守る協力としてパニック障害という病気を正しく理解し、治療をつづけるように協力することが大切です。 |
〇普段から気を付けておきたい事 | ・心身のストレスを減らす
・回復をあせらない ・規則正しい生活をおくる ・カフェインは控える など |
何らかの出来事や現在置かれている状況からストレスを受けたことが原因で、憂うつ感や不安、不眠などの症状が現れる精神疾患です。
ストレスを受けても、なんとか適応しながら日常生活を送っていける場合もあります。
しかしストレスに適応しきれず、生活に支障をきたすほどの症状が出てしまった状態が適応障害です。
〇要因 | 主な原因は、社会生活におけるさまざまな刺激、生活上の変化や出来事がその人にとって非常に大きな出来事としてストレスになり、様々な症状を起こします。 |
〇主な症状 | ・不安、抑うつ、焦燥
・混乱などの情緒的な症状 ・不眠、食欲不振 ・倦怠感、易疲労感 ・頭痛、腹痛などの身体症状 ・遅刻、欠勤、早退、粗暴行為 など |
〇家族や周囲の人の対処法 | ・相談に応じるという姿勢
・休みを取りやすい環境をつくる ・本人のストレス原因に配慮した言葉がけをする など
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〇普段から気を付けておきたい事 | ・適度の休養や気分転換を心がけ、ストレスをためないような生活の工夫をする
・一人でくよくよ考えずに、家族や友人などに相談する ・自分のペースを知り、その上で周りのペースに適度に合わせられるようになる ・人といかにつきあい、自己実現するかというソーシャルスキルを身につける など
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私たちは、常にストレスと隣り合わせです。
ストレスを自身で解消できることが1番ですが、それが難しい場合は第三者と関わる事や同じような障がいを持っている人と関わることで少しずつ改善することもあります。
初めの1歩として障がいについて正しく理解する事が大切です。
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正しい付き合い方をすれば、障がいを持ちながら生活・仕事をすることは難しい事ではないのです。
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