使うお金の優先順位 東京デジタルキャリア (TDC member writing)

 発達障害をお持ちの方で、金銭管理に困っている方は少なくないと思います。多くの場合、それはお金の使い方に関して「優先順位をつける」ことがうまくいっていないから、というのが考えられます。

日々使えるお金の中から、どういった優先順位でお金を使っていくべきなのか、考えていきます。

収入と支出がどれくらいかを把握する

 まず最初にすべきことは、収入と支出をだいたいでいいので把握することです。

収入とは、日々入って来るお金のこと、支出とは日々出ていくお金のことです。収入の具体的な例は、お給料(作業所の工賃なども含む)、年金収入や生活保護収入、親族などの仕送りなどがあります。支出は、細かく分けると住居費、通信費、光熱費、食費、交通費、交際費、遊興費、などがあり、これは「固定費」と「変動費」に大別されます。

 だいたいでいいので、毎月の収入と支出がどれくらいかを分かっておきましょう。支出の計算は家計簿をつけないと難しいかもしれませんが、収入はある程度分かる人も多いと思います。

鉄則:支出固定費から優先的に使っていく(固定費分は残しておく)

 支出の中でも、「固定費」と「変動費」があると述べました。このうち、固定費は、毎月かかってくる住居費・通信費・光熱費(額は季節や時期によって変わるかもしれませんが、ある程度決まった額が引かれる事も多いでしょう)、それから食費や交通費の中でも、日々の自炊に使う部分や、通勤などで必要な部分が該当します。こういった「固定費」は、毎月必ずかかってくるお金なので、それがだいたいいくらくらいかを計算し、その分のお金は優先して確保しておきましょう。

変動費は、「やりたいこと」でも優先順位をつけることが大切

 一方で「変動費」は、交際費・遊興費・食費のうち外食に相当する分、交通費のうちレジャーに相当する分などが挙げられます。月々の収入から固定費を引いて残っている分を使う、というのは原則ですが、その中でも優先順位をつけることが大切です。

 やりたいことがたくさんある場合、「これにお金を使うとしたらいくらくらいかかるからやめようかな」「これはどうしてもやりたいことだから優先しなきゃな」といったように、残っているお金の予算からやりたいことを考えると、衝動的な買い物をしない限り、大きな失敗はないはずです。

まとめ:収入を把握→固定費から使う→変動費は優先順位を大切に

 まずはどれくらいのお金を使っていいのか分かっておくこと、その中から必ず飛んでいくお金がいくらくらいなのか把握すること、残りのお金を大切に使うこと、この3点を押さえておきましょう。

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