利用者インタビュー⑨ 東京デジタルキャリア 就労支援ログ

今回は利用者インタビューをご紹介します。

答えていただいたのは、通所を開始して約3年程のOさんです。

週5通所されており、お休みはほとんどありません。

体調不良でお休みした日は数える程です。

 

性別・年齢は?

20歳代

 

障害は何ですか?

発達障害

 

週に何回通所していますか?また何時間作業していますか?(在宅の場合も含む)

毎週月曜日から金曜日までの週5日通所し、1日あたり2.5~5時間ほど作業をしています。

月に一度、通院のために午後または午前を休む場合もありますがそれ以外の日は毎日欠かさず働いています。

 

東京デジタルキャリアに通所始めた経緯やキッカケを教えてください。

 東京デジタルキャリアに来る前に就労移行支援事業所に通っていました。

そこで色々な職場に実習に行ったのですが採用はされずに終わり、

原則として決まっている利用期限の2年間を使い果たしてしまい、

路頭に迷いそうになった時に就労移行支援事業所の職員から、

 

「早稲田駅の近くに東京デジタルキャリアという、パソコン作業を中心としているB型作業所があるから行ってみないか?」

 

と提案を受け、見学に行き、その後体験利用を経て通所を開始しました。

 

通所し始めて何かとまどいはありましたか?克服方法もありましたら教えてください。

 通所を開始した時は簡単な作業が多かったのですが少し経過したころ、少し難しい作業をやることになりました。

最初は全くやったことのない作業だったので難しかったのですが、親切で優しい職員に教えてもらいながら少しずつ理解していき新しい作業を出来るようになっていきました。

また、Excelも全く使ったことがない新しい関数を使うことになったのですがそれも優しく教えてもらいながら習得していきました。

 

通所して作業を通して嬉しかった事やエピソードがあれば教えてください。

 通所を始めたとき、イータイピングを初めてやりました。(過去に通っていた移行支援事業所は別のタイピングソフトでした)最初のスコアは210、レベルはA-くらいだったのが少しずつ早くなっていき、通所を開始してから3年が経過した現在は320~330のレベルはFastにまで進歩して嬉しかったのを覚えています。

 

作業も通所開始時にやっていた作業よりレベルが上がっている気がしています。また通所開始した当時はミスが多く「ミスが多い」や「これじゃあ納品できない」と毎日のように注意されていたのですが、毎日作業を重ねていく中上達していき、ミスの件数が少なくなり、保護者へのメールに「通所開始当時よりミスが少なくなって凄い」と書いてあり、保護者にも褒められたときはとても嬉しかったのを今でも覚えています。

 

通所しやすいと思うポイントはありますか?

① 早稲田駅から徒歩1分という立地条件

② 職員が多く、聞きたいことを聞きやすい事

③ 作業中の15分休憩が認められている事(休憩記録を書く必要あり)

 

やりがいを感じる瞬間はありますか?それはどんな時ですか?

 色々な会社の売上表などの入力作業をしているとき。

自分の入力したものが実際に納品されると思うとやる気とやりがいを感じます。

その他にも不動産会社の動画を作る作業や事業所の紹介ビデオなどの動画制作作業も楽しくてやりがいを感じます。

 

あなたの好きな作業は何ですか?理由も教えてください。

① 売上表の入力作業

② 名刺入力

③ アンケート入力

 

理由:売上表は値段や伝票番号など、名刺入力は名前や所属先の会社、アンケート入力はフォーマットの数字など予め決まったことを淡々と入力するのでコツを掴めれば黙々と作業を進めることができるので変化に弱い僕には得意に感じます。

 

これから挑戦してみたい、やってみたい事はありますか?

 先輩利用者がやっている動画編集ソフトを使って作る動画の制作作業。

理由:趣味としてYoutubeチャンネルを開設し動画を投稿している。その技術を活かしてできる作業ではないかと思うため。

 

相談支援員はついていますか?

 はい。半年に一度モニタリングを行っています。就労移行支援事業所時代よりお世話になっております。

 

普段から相談に乗ってくれている人はいますか?

 家族です。特に両親は僕の相談に親身になって真剣に聞いてくれます。

母親は毎日今日の出来栄えを聞いてきます。毎日報告を欠かさずに行うようにしています。

父親も僕が就職できるか心配なようでいろいろと調べてくれています。

また、たまに祖父母の家に帰るのですが、祖父母は僕が就職できるのかとても心配なようで帰る度に現状を報告しています。

 

夢や目標・就職についてどう考えていますか?

 僕の小さい頃の将来の夢は「電車の運転士になる」事でした。その夢は大人になった今でも変わらないのですが、流石に夢が大きすぎるので「鉄道にかかわる仕事がしたい」という夢を抱いています。今一番現実的なゴールは鉄道会社の特例子会社で働いたり鉄道会社や鉄道系の博物館の障がい者雇用で働くことだと思っています。

 「電車を動かす」ことは出来ませんが、「鉄道会社で働く=鉄道にかかわる仕事をする」事だと思っているのでこの夢に突き進むために日々努力しています。

 

しかし鉄道会社の特例子会社は清掃作業などが多く少し苦手なので得意なパソコンを使った作業ができる事務作業を障がい者雇用でやりたいと思っています。それぞれの本社や支社などで障がい者雇用の事務作業をしたいと思っています。そうすれば「鉄道にかかわる仕事」という夢の目的地に辿り着けると考えています。

 

通所する前と現在の状態では自分にどんな変化がありましたか?

 通所開始前は集中力はまるっきり続かなかったのですが通所3年目の現在は集中力がアップしたと感じています。また、タイピング速度も速くなり、Excelの使える関数の数も増えたと実感しています。

また動画編集の作業で学んだことを活かし、趣味として開設しているYoutubeチャンネルの動画のクオリティも高くなったと実感しています。

また、長引くコロナによるリモートなどで家のパソコンを使い仕事をすることが多くなった両親にパソコンの技術を教えることも多くなりました。

 

これから東京デジタルキャリアに通所しようと思っている方に一言お願いします。

 「積土成山、小さな努力が大きな目標を達成するんだ。華太は決して天才ではないが、積み重ねの賜物だ。」


これは僕の好きな漫画の登場人物が主人公に向けて言い放った名台詞です。「積土成山」とは「人も努力を積み重ねれば大成する」という意味です。これをデジタルキャリアに置き換えると「ここに通って努力を積み重ねればいつか大きな会社に就職できる」という意味だと思っています。

 

今はパソコンの知識があまりなくてもかまいません。ここに通って努力を積み重ねていつか大きな会社に就職しましょう。僕も鉄道会社の特例子会社や障がい者雇用で就職できるようにここで努力を積み重ねています。

 

 

希望している業界へ就職できるよう、毎日頑張って通所し、作業に取り組んでいます。

夢に向かっているのですね!

Oさん、ありがとうございました。

 

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