統合失調症、再発のサイン (TDC member writing)

再発のサイン

 発症初期の5~10年間は特に再発のリスクが高い傾向にあります。再発を繰り返すと症状が重くなり、回復も困難になっていきます。再発する時はいつも同じパターンで始まることが多いため、ご家族や周りの方は「いつもと違う」様子が現れたら再発の可能性を疑って、すぐに受診させるのが良いでしょう。

 再発初期であれば薬の調整や生活上のアドバイスで入院せずに切り抜けられる事もあります。再発のサインの主なものとして以下の事象があります。

Warning

・眠れない日が続く

・いらいらしている

・焦りや不安の訴えが多くなる

・発病時の体験を昨日のことのように語る

・そわそわして落ち着きがなくなる

・うつ症状になり、考え込んだりする

・被害的で疑い深くなる

再発のリスクとリカバリー(回復)

 また、再発の原因として治療を中断してしまうということがあります。治療を中断して再発を繰り返すと、次のようなリスクがあります。

Danger

・精神機能や社会的な機能が低下して、今までできていたことができなくなる
・薬が効きにくくなって回復に時間がかかるようになる
・多くの方が再入院になる

 統合失調症の治療は長期間になる傾向があります。治療を続けて再発を防ぎながら生きがいや将来の希望や夢に向けた一歩を踏み出しましょう。この過程を「リカバリー(回復)」と呼びます。

まとめ

 統合失調症は再発のリスクが高く、再発を繰り返すと症状が重くなり回復しにくくなる傾向にあります。本人だけでなくご家族や周りの方も「いつもと違う」様子が現れたら受診をするのが良いでしょう。また、統合失調症は長期にわたって治療を続ける必要があります。治療や服薬は主治医の指示に従い、自己判断で中断することは避けましょう。

参考URL(すまいるナビゲーター)

https://www.smilenavigator.jp/tougou/about/07.html

https://www.smilenavigator.jp/tougou/family/04.html

https://www.smilenavigator.jp/tougou/about/06.html

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